紀伊半島沖より採取されたイトカケガイ科の 1 新種
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概要
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スナギンチャクイトカケガイ属の1新種Graciliscala confusa n. sp.ツギノスナギンチャクイトカケガイ(Figs. 1-2)は殻が2-5 mmの小型乳白色で紡錘形, 胎殻が5層あり平滑で円錘形, 茶紫色。螺層は胎殻を含め9-11層をなす。殻表に12-13の縦肋があり, 50-60の弱い螺脈がある。体層は殻高の1/3で殻口は卵型, 底唇でやや角張る。臍孔は閉じる。蓋は褐色で革質, 少旋形。本新種はコシマガニイトカケガイ(Graciliscala koshimagani Nakayama, 1991), リンボウイトカケガイ(G. rimbogai Masahito and Habe, 1976), スナギンチャクイトカケガイ(G. ishimotoi Masahito and Habe, 1976)に似るが縦肋の数, 50-60の弱い螺脈により区別できる。本新種はヤツマタスナギンチャク(Epizoanthus ramosus Carlgren)に寄生する。
- 日本貝類学会の論文
- 1995-09-30
日本貝類学会 | 論文
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