タカラガイの 1 新種の記載
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概要
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貝殻は長卵形でよくふくらんでいる。背面はクリーム色で4本の色帯が薄く横切っており, さらに薄くてあまり濃くない茶色の小さな色点で彩どられている。周縁は淡橙色で両側に各々7∿10個の色斑があり, その内の数個は大きく色も濃い。殻口両端では橙色は濃くなる。腹面は淡橙色, 非常に細かい線がひび割れ状に横に刻まれている。歯状の刻みは強くほぼ均一で, 外唇で24, 軸唇側で23ある。模式標本 : クローバー氏コレクション.計測値 : 殻長57.7mm;殻幅37.1mm;殻高30.4mm.模式産地 : 南支那海(台湾に水揚された).附記 : 本種名はクローバー氏夫人に献名されたもので1966年に記載されたフィリピン産のC. porteri Cateに良く似ている。しかし貝殻の計測の比率や殻口がより幅広くしかも歯状の刻みの数も少ない点で区別できる(後者では32∿33)。なお, 本種は桜井欽一氏の収集品中にも1個所蔵されている。
- 日本貝類学会の論文
- 1970-06-30
日本貝類学会 | 論文
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