血液疾患に合併した胸部異常陰影に対する気管支鏡検査の有用性

元データ 2006-05-25 日本呼吸器内視鏡学会

概要

背景.血液疾患には様々な呼吸器病変をしばしば合併するが,これらを血液検査や画像所見のみで鑑別することは困難なことが多い.目的/方法.今回著者らは血液疾患に伴う呼吸器合併症の特徴,その診断における気管支鏡検査の有用性を明らかにすることを目的に,過去13年間に血液疾患に合併した胸部異常陰影に対して気管支鏡検査を施行した31症例について基礎疾患,胸部画像所見,気管支鏡検査結果を中心に臨床的検討を行った.結果.血液疾患としては,白血病が最も多く,次いで悪性リンパ腫,骨髄異形成症候群の順であった.胸部CT所見は限局性浸潤病変およびびまん性すりガラス病変が最も多かった.気管支鏡検査により20例(64.5%)で確定診断が得られ,その原因は腫瘍細胞肺浸潤が7例と最も多かった.腫瘍細胞肺浸潤では様々な画像を呈する傾向にあり,確定診断には経気管支肺生検(transbronchial lung biopsy: TBLB)が有用であった.結語.血液疾患に合併した胸部異常陰影に対し,全身状態や合併症発生のリスクに留意した上で,可能であればTBLBを含めた気管支鏡検査を考慮すべきと考えられた.

著者

中山 雅之 自治医科大学呼吸器内科
山沢 英明 自治医科大学呼吸器内科
坂東 政司 自治医科大学呼吸器内科
杉山 幸比古 自治医科大学呼吸器内科
坂東 政司 自治医科大学 呼吸器内科学 教室
大野 彰二 自治医科大学内科学講座呼吸器内科学部門
小林 晃 自治医科大学呼吸器内科
大野 彰二 自治医科大学呼吸器内科
大野 彰二 自治医科大学 内科学 講座 呼吸器内科学 部門
山沢 英明 自治医科大学医学部内科学講座呼吸器内科部門
杉山 幸比古 自治医科大学内科学講座呼吸器内科学部門
中山 雅之 常陸大宮済生会病院内科
杉山 幸比古 自治医科大学附属病院呼吸器内科
山沢 英明 自治医科大学附属病院呼吸器内科
山沢 英明 自治医科大学内科学講座呼吸器内科学部門
中山 雅之 自治医科大学内科学講座呼吸器内科学部門
杉山 幸比古 自治医科大学
山沢 英明 自治医科大学 内科学講座 呼吸器内科学部門
坂東 政司 自治医科大学 内科学講座 呼吸器内科学部門
中山 雅之 自治医科大学 内科学講座 呼吸器内科学部門
山沢 英明 自治医大内科学講座呼吸器内科学部門

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