中国都市部中学生の学校忌避感を抑制する要因に関する研究
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概要
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本研究の目的は,中国の中学生における欠席願望の実態を調べ,登校理由,欠席理由,学校環境適応感など学校生活の各側面から学校忌避感に及ぼす影響を検討することである。中国の上海市,北京市,新郷市と蘭州市4都市の普通中学校の中学生(男子628名,女子589名,不明13名)を対象に,質問紙法による調査を行った。欠席願望を調べた結果,何らかの程度で学校を欠席したいと考えている生徒は半数以上存在していることが確認された。一方で,生徒の年間欠席状況について教師にアンケートした結果,4つの学校ではいずれも不登校の生徒がいないと報告された。中国都市部の中学生は欠席願望を持っていても,不登校に陥らず続けて登校していることが分かった。さらに,中学生の学校忌避感を抑制する要因として,教師関係への適応は友人関係への適応以上に作用していることが明らかになった。
- 2006-06-30