資源制約下の経済シミュレーション(I) : 産業連関分析の線形計画化モデルの再検討
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概要
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日本は資源小国であり、多くの資源を海外に依存している。このような状況下で、ある特定資源に供給制約が発生した場合、日本経済はどのような影響を受けるだろうか。特に希少金属については、産地や供給企業も世界的に寡占体制にあり、このような状況が起こる可能性は十分にある。これを分析するモデルとして、産業連関分析の線形計画化モデルを取り上げた。先行研究の事例をサーベイしたが、分析の基幹部分を解説したものがなく、独自にシミュレーション分析モデルを作成した。論文は(I)と(II)に分れているが、本稿はその前編の(I)である。(II)では、具体的な分析モデルの構築と実際のシミュレーションを行なっている。本稿(I)では、先行研究の事例の問題点や疑問点の検討を詳細に行った。次いで、一般的な線形計画法と産業連関表に線形計画法を適用した場合の相違点を明確にした。さらに産業連関表固有の性質を考慮した形で、シミュレーションの基本分析モデルを提示した。
- 2003-10-30
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