咬合治療の効果と咬合音診断
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概要
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本研究は,咬合性外傷を有する歯周炎罹患者に対して,歯周ポケット除去,咬合調整を含む初期治療を行ない,その効果を評価する方法として,臨床的診査のほか咬合音診査として波形の形態,咬合音持続時間(duration)を測定し,その変化について検討した。Base lineとなる正常咬合者11名に対しては至適な咬合接触を得るための咬合調整を行ない,また歯周炎罹患者10名には上記の初期治療を行ない,これら処置前後に咬合音波形を測定し,経時的変化を調べた。その結果,正常咬合者の咬合音波形は,殆んどの症例において咬合調整の有無にかかわらず,impact型でdurationは10msec以下と短かった。歯周炎罹患者の咬合音波形は初期治療前,slide型で長いdurationであったものが治療後,ポケットの深さ,歯の動揺度の減少など歯周組織の改善に伴い正常咬合者の波形形態及びdurationに近づいた。
- 特定非営利活動法人日本歯周病学会の論文
- 1984-12-28
著者
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