留学生は何に困難を感じているか : 2003年度前期アンケート調査から
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概要
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本学の留学生が留学生活をおくる中で、何に困難を感じているかを調べるため、2003年6月から7月にかけてアンケート調査を行った。その結果以下のようなことが明らかになった。1. 留学生が最も困難を感じているのは経済的な問題である。住居、学習、アルバイト等についても経済的な問題との関連で、問題となっているものが多い。2. 経済的なことについては、特に奨学金を受けられないこと、授業料免除を受けられないことに、困難を感じている。また、これらの選考基準が不明確だと感じている学生がいる。3. 住居に関しては、経済的な問題とも関係して、家賃が高いこと、寮になかなか入れないことが問題となっている。寮に関しては、国費留学生等優先の入居基準に不満を感じている学生がいる。4. 学習に関しては、アルバイトのため十分学習の時間がとれないことを悩んでいる学生が多い。5. 精神的に不安定な状態にいると感じている留学生が3割近くいる。6. 学部留学生は、研究生、大学院留学生と比べ、さまざまな事柄について困難を感じている学生の割合が高い。
- 横浜国立大学の論文
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