歩行指導における用語表現について
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
調査対象にAグループ2年次,Bグループ3年次の格差はあったが期待した結果は得られた,要約すると次のとおりである。1.意識の面から,A,Bグループにかなりの差が認められたが,Bの結果から大学に入ってからの影響も大きいことがうかがわれた。また,平均した結果から,美意識の発達段階と平行して歩き方への関心も高まっていることがわかった。また,理由の面から,歩き方の中で,歩行動作より外見的面や姿勢の良否が重要な役割を果しその動機となっている。2.指導を受けたことがあるものについての結果から,ないと答えた者が約1/4を占め,義務教育に於いても50%以下を示していることから,学校教育に於いて,歩行指導をあまり重要視していない傾向があることが認められた。3.自己評価について,Cと評価した者とわからない者26.5%となっており,1/4以上の者が自分の歩き方に対して自信を持っていないことが明らかとなった。4.良い歩き方については,姿勢の良い者が良い歩き方の中心をなしており,歩いている感じ,即ち,外見的な面からくる印象が良い歩き方を代表していることがわかった。また表現用語のあいまいさは,従来の指導用語の表現の不足からくるものと考察された。5.指導用語については,用語の数からは多くの表現が用いられ,各部に亘って説明が行われており,一応のアウトラインはとらえられているが,科学性に乏しい感覚的表現が主体となっていることがわかった。以上のことから今後科学的な文献などを如何なる方法で歩行指導の面により適切な指導用語として取り上げていくかを研究して行きたい。
- 1977-12-20
論文 | ランダム
- 「平成18事務年度中小・地域金融機関向け監督方針」について
- 農村開発と農村発展リンケージモデル--台湾・アフリカ・中国におけるパフォーマンスと条件
- WTO体制下の中国の食料流通の展望(講演1,セミナー)
- 中国農村における教育の経済収益と子弟教育:浙江省の事例
- ベトナムメコンデルタにおける農業・農村発展に及ぼす先進的農業者の役割