タンパク質ドメインネットワークにおける混合スケールフリー次数分布(Protein domain network analysis)
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概要
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本稿においては、頂点がタンパク質に対応し、対応するタンパク質が同じドメインを持つ場合に頂点間に辺を引くという方法により構成した「タンパク質ドメインネットワーク」の次数分布について研究を行った。大腸菌からヒトまで6種類の生物のタンパク質データについて調べたところ、いずれの生物においても、指数-1と指数+1の二種類のべき乗分布を混合した分布が得られた。そこで、この混合分布を説明するために、突然変異とドメイン重複に基づく、タンパク質ドメイン構造の進化モデルを考え、その次数分布を解析した。その結果、指数-1と指数+1の混合分布が得られることを理論的に説明することにも成功した。
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 2006-02-09
著者
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阿久津 達也
京都大学 化学研究所 バイオインフォマティクスセンター
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Nacher Jose
京都大学 化学研究所 バイオインフォマティクスセンター
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林田 守広
京都大学 化学研究所 バイオインフォマティクスセンター
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