Narrow Band Imaging (NBI)を組み合わせた拡大気管支ビデオスコープおよび高解像度気管支ビデオスコープによる気管支粘膜微小血管の解析(<ミニ特集>「気管支循環・肺循環」)
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
拡大気管支ビデオスコープは,気管支鏡として許容できる6mmの外径で,観察深度は1〜3mm,倍率は最近点で110倍観察となり,TVモニターを通して気管支粘膜の詳細な観察が可能となった.上皮下における微細な血管網を詳細に観察した結果,扁平上皮癌の前癌性病変と考えられているsquamous dysplasiaにおいて正常あるいは気管支炎に比べ血管綱の増生,蛇行,錯綜が顕著に認められた.更に面順次式電子スコープの光源装置filterを,Bluel: 400〜430nm, Blue2: 420〜470nm, Green: 560〜590nmの狭帯域フィルターに変更したNarrow Band Imaging (NBI)を用いることで,squamous dysplasiaにおいて,NBI-Blue1画像では詳細な微細血管,微細血管網,点状血管の観察が可能となった.青色光狭帯域波長である400〜430nmは,ヘモグロビンの吸光度に一致し血管構造が鮮明に描出される.点状血管は,形態計測の結果angiogenic squamous dysplasia (ASD)におけるcapillary loopの径と一致した.60倍の拡大観察がpracticalに行える高解像度気管支ビデオスコープにNarrow Band Imaging (NBI)を組み合わせ,気管支粘膜を詳細に観察した結果,squamous dysplasia, carcinoma in situ, invasive carcinomaと進展するにつれて明瞭な点状血管,ループ状の血管増生が明らかになり,これらは癌の進展に比例し増大している,扁平上皮癌の多段階発癌におけるangiogenesisを内視鏡的に捉えていると考えられる.
- 2006-01-25
論文 | ランダム
- 22pZC-7半導体レーザー発振の演示実験
- 22aPS-20 Rb_2Ni_3S_4の伝導と磁性におけるイオン置換効果
- 24pPSA-46 Rb_2Ni_3S_4のイオン置換効果
- 第7分科会 今後の入所施設機能に備えて (特集 第47回全国知的障害福祉関係職員研究大会(広島大会))
- 日本学校保健学会のパブリックコメントと中教審答申及び法改正への対応 (特集 「子どもの心身の健康を守り,安全・安心を確保するために学校全体としての取組を進めるための方策について」(中央教育審議会答申)から学校保健法等の改正と児童生徒の健康問題)