ヒト頭毛の成長 : 研究法、頭毛の種類、成長速度

スポンサーリンク

概要

論文の詳細を見る
正常毛髪の長期成長変化についての詳細な記録はまだほとんどない。そこで測定装置や条件を検討すると同時に、硬毛と軟毛を含めた122本の頭毛の、1年間の消長について研究した。頭毛は95%有意で、その直径が大になるほど成長速度が直線的に大きくなることが示された。1年間の実験期間を通じて休止期を持たなかった長太毛48本は、その成長速度は300μm/day以上でまた直径も60μm以上であり、硬毛と判定した。年間2回以上の休止期に入った短細毛の36本は、1本の例外を除き、平均成長速度が300μm/day未満で、最終直径も50μm以下であり、軟毛と判定した。年間に1回のみ休止期を記録した中間毛38本は、成長速度と直径から長太毛に属し,硬毛と判定した。毛髪成長における再生開始期の重要性から、毛周期は休止期と成長期に分け、後者の成長期をさらに開始期、定常期、移行期に分類する案を提唱した。
山野美容芸術短期大学の論文
2004-03-31

著者

関連論文

スポンサーリンク