体幹回旋動作のラテラリティーについて : 質問紙法に基づく検討
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概要
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身体運動における体幹は,重要な役割を果たしている.例えば「投げる」,「蹴る」等の動作を行う場合,動作は体幹から順次遠位部分へと伝播される.さらには,軸の形成,回旋運動等,身体運動には欠かせないものである.左右対称に存在する身体各部位のラテラリティーについては数多くの研究がなされているが,体幹のラテラリティーについて検討した研究は数少ない.そこで,体幹回旋動作におけるラテラリティーについて基礎的な特性を明らかにするため,一般大学生222名を対象に全6項目からなる質問紙を作成し検討することにした.全ての項目において有意差検定(Z-検定)を行った結果,質問項目全てにおいて右側を好んで選択するということが有意に認められた.さらに,質問項目双方の関連性を導くためにクロス集計を行い,ある質問項目の動作が他の質問項目の初動動作であると考えられる場合や,動作様式が類似している項目間では高い関連性が有意に認められた.しかし,地上と水中という環境の違いなどが生じる場合には関連性が認められなかった.今後の課題として,体幹と上肢や下肢との関連性,環境の違い,さらには性別の違いなど細部にわたる検討が必要である.
- 2002-04-01
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