早期リハビリテーションの立場から見た急性心筋梗塞患者背景の統計的観察 : 北里大学病院CCU入院患者を対象として
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概要
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2000年1月1日から6月30日までに北里大学病院CCUに入院した急性心筋梗塞患者連続67例を村象に,心臓リハビリテーションの立場から,背景因子,診断,退院までの経過を調べ,以下の結論を得た。患者の男女比は3.5対1で男性が多数を占めていた。年齢分布を見ると,男女それぞれの平均が62.0歳,68.3歳で女性が有意に高齢であった。また,70歳以上の高齢者が全体の約3分の1を占めていた。冠動脈造影所見で多枝病変が過半数を占めていること,LVEFで心機能が低い患者が少なくないことが示された。一方,急性期の死亡は6%以下(4例)に留まっていた。私たちは,これらの結果から心リハビリテーションプログラムは,心臓以外にも,年齢,精神状態,生活環境を十分に配慮し,それぞれの患者に適した治療目標を立てて実行していく必要があると考えた。そして,運動療法の実施に当たって,訓練前の身体特性のチェック,適切な負荷処方,継続的な監視など,安全性の確保に十分な注意をはらった。発生後早期から医師,理学療法士,看護婦(士)の厳重な監視の下で開始され,一定の基準を達成してから退院する北里大学病院の心リハビリテーションプログラムは,重大な心臓病を経験したという患者の不安を軽減し,社会生活への復帰に対する自信を高めることに貢献していた。
- 2000-10-31
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