死亡指数からみた体格評価
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概要
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近年,分子生物学が臨床医学に広く応用されるようになり,肥満の病態生理の理解も大きく進歩した。国内外の多くの大規模疫学調査でも肥満は糖尿病,高脂血症,高血圧など動脈硬化性疾患のリスクファクターの上流として位置付けられ,メタボリックシンドローム発症のキーファクターとしても重要視されているのは周知の通りである。こうした背景等を受け,約20年ぶりに当社の「標準体重表」を見直すこととなった。30〜49歳男女の死亡指数をBMIの2次式により回帰し,死亡指数の底を示すBMIをもとに,男女別に「標準体重表」を作成した。結果は死亡指数の底を示すBMIは男性23.43kg/m^2,女性21.61kg/m^2。決定係数,F値,p値はこの順に男性0.723, 15.65, 0.000;女性0.399, 3.315, 0.079であった。今回の分析では女性においては体格が死亡指数に及ぼす影響は小さく,統計的な有意差はなかった。
- 日本保険医学会の論文
- 2005-03-17
著者
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