診査と集団検診の経験(その11) : メンタルヘルス
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概要
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我々は,A社に於いて昭和45年から48年迄ホーリスティック・ヘルスケアの作業を成功させ,更に昭和49年以後,人間ドックを中心に外来診療,産業医活動を通じ,この作業を進めて来た。その結果,ストレス関連疾患,動脈硬化性疾患,対癌対策の成果は確実にあがったと判断している。ホーリスティックヘルスケアは,フィジカル,メンタル,ソシアルの側面を持ち,又それぞれが有機的に統合されたものである。その領域は職場不適応の状態からストレス関連疾患,成人病,職業病,精神障害迄その予防から治療,更には職場復帰迄カバーされていなければならない。このことに対する各企業(或いは地域会社)のリーダーの考え方,対応の仕方でその成否に極めて大きな影響を与える。メンタルヘルスはこの核となる重要な地位を占めるものである。医師と企業リーダーを中心とした組織活動が,ケアの対照となる者をして,行動力,対応力を与え,このことが発病予防や,治療効果の増強につながり,病気,事故による脱落の防止,更に社会復帰を早めることにもつながる。かかる症例として,企業例2件,個人症例2例を提示した。
- 日本保険医学会の論文
- 1988-12-20
著者
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安河内 太郎
東日本学園大学
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大野 俊策
北海道新聞社
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岡本 正敏
東邦生命保険相互会社
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前澤 貢
東邦生命保険相互会社
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大屋 孝昌
東邦生命保険相互会社
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日野 英子
東邦生命保険相互会社
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前沢 貢
東邦生命保険相互会社
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