ピストン・ベローズ型人工心臓による流量制御

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概要

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生体の安静時心拍出量を,生体心に代わって,拍動流ポンプによって維持しようとする場合の問題点を明らかにするためこ,ピストン・ベローズ型人工心臓を用いた動物実験において,各所に改良を加えつつ,流量制御を行った。実験に用いた動物は,体重15.5〜33.0kgの雑種成犬である。ダイヤフラムの駆動機構(近接駆動と遠隔駆動),人工心室の形状,カニューレの形状,充填流体の種類等を変えながら,右心バイパス6例,左心バイパス2例,両心バイパス16例を1〜24時間施行した。特に,安静時心拍出量以上の流量の駆出を容易にするために,(1)充填量の縮小,(2)静脈カニューレの血管挿入部における有効な側孔の形成を行った。実験の結果,充填量の縮小・脱血の円滑化のための,駆動機構・人工心室の形状・カニューレの形状の工夫が,ピストン・ベローズ型人工心臓による流量制御に対して有効であることが示された。
北里大学の論文
1985-08-31

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