介護福祉実習に対する学生の意識と課題
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概要
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介護福祉士養成教育における介護福祉実習は、学生にとって大きな学びをもたらすものであり、主体性を養う場でもある。また、利用者との人間関係を通して、自らの介護観を形成し、介護の専門性を体験する場である。しかし、実習が学生にとってやりやすい体制になっているかというと、必ずしもそうではない。そこで、今後の実習体制作りをしていきたいと考え、アンケート調査を行った。本調査から、実習に消極的であった学生は、介護の仕事に迷いが生じやすく、不適応を起こしやすい存在であることがわかった。実習のやりやすさは施設側の対応に大きく影響を受けており、担当指導者の有無、職員全体の実習の受け入れ体制と理解、雰囲気等に左右される。また、実習の充実感とやりにくさとの関係では、施設側の指導体制、受け入れ体制などが大きく影響していることがわかった。教員側への要望としては、指導内容の不統一さを指摘された。これらのことから、学生の自主性を高め、やる気を阻害しないように、今後施設との連携調整を今以上に深めていくことが重要である。また、教員間において指導内容や教育方法についてカンファレンスをもち自己の教育力を挙げていくことが必要である。
- 松本短期大学の論文
- 2004-03-31
松本短期大学 | 論文
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