電子・情報機器などの非意図的な電磁界放射機器から発する無線周波数送信源電力値の推定法に関する検討(シミュレーション関連,放送EMC/一般)
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概要
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電磁界(電磁波)の健康影響に関する関心の高まりから、意図的な放射機器だけではなく、IT機器のような非意図的な機器の近傍における電磁界曝露評価を行う必要性が出てきている。特に高周波領域では無線周波数の放射源電力が20mW以下であることを立証することで、ICNIRPの基本制限を満足させることができる。欧州ではEN50371として制定され、発効となっている。IECTC106でもNP提案がなされ、検討開始された。しかしながら、IT機器などの非意図的機器からの放射源電力の推定法は確立されていない。本報告は、その測定・評価法を検討した結果の報告である。機器の近傍で全周波数帯域を実測することも可能であるが、EMI規制としてこれまでに実施されてきた遠方界での電界規制値から、理論的に放射源電力の推定ができないか、検討した。結果、非意図的な機器の内部に発信源とみなすアンテナの形式やサイズが不定なために、放射源電力の推定は不可能であることが判った。しかし、遠方界の規制値を満足していれば、近傍での電界・磁界値はICNIRPの参考レベルに比較して十分に低いことがわかった。放射源電力の推定で基本制限に合致していることは論証できないが、参考レベルに合致していることが論証することができた。この事法はITE機器の工業会として有用なツールと考える。
- 2006-03-02
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