時間制限式サービスのポーリングシステムの一般的な擬似保存則
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概要
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1人の扱い者(サーバ)が巡回して、N(≧2)種類の客(ジョブ、呼、パケット等)の各待ち行列(バッファ)のサービスを行う巡回形待ち行列システム(ポーリングシステム)における仕事量の一般的な擬似保存則を導いている。これは、情報通信システムにおけるシステム遅延の近似評価やサーバ(プロセッサ)のサービス規律の最適化の研究に応用されている。まず、客の到着が集団的な場合を含む複合ポアソン過程に従うM^X/G/1型ポーリングシステムにおいて、客種ごとに異なる最大サービス期間だけ各待ち行列でサービスを行う「時間制限式」のサービス規律の下に、擬似保存則を導いている(定理1)。次に、既に求められている5種板の代表的なサービス規律(全処理式、ゲート式、客数制限式、半全処理的、確率制御式)の結果と本論文で求めた時間制限式のサービス規律の結果を統合して、今迄に最も一般的な擬似保存則を導いている(定理2)。
- 富山県立大学の論文
- 2004-03-31