障害幼児を持つ母親の障害受容に関する個人別態度構造分析
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
精神的に不安定だと考えられる、障害幼児の母親へのサポートを目的とし、障害受容の態度構造の独自性を明らかにするために、障害受容に関係する感情、認知的評価、行動傾向を事項として想起させ、これらの項目間の類似度を評価させるというPAC分析の技法を用いた。その結果を障害受容を構成している要素と考えられる障害についての評価的側面、子どもに対する感情的側面、子どもに対する対応の3つの視点から態度構造を検討し、更に障害受容に関する態度構造分析にPAC分析が適応できるか否かを検討した。その結果、PAC分析を障害受容へ適応することによって、障害幼児の母親の個人としての独自性を構造的に明らかにし、PAC分析の障害受容への適応の有効性を確認できた。
- 1999-10-28
著者
-
財部 盛久
Faculty of Education, Uni. of the Ryukyus
-
財部 盛久
Faculty Of Education Uni. Of The Ryukyus
-
棚原 亨
Kagamigaoka Special Scool of Okinawa Prefecture
関連論文
- 統合保育における自閉症圏障害児に対する食事および排泄の指導と保育者の子ども理解
- 統合保育における自閉症圏障害児の行動と保育者の子ども理解
- 障害幼児を持つ母親の障害受容に関する個人別態度構造分析
- 話しことばのない広汎性発達障害児に対する共同行為ルーティンによるコミュニケーション指導 : 母親を共同指導者として
- ビデオ・フィードバックを用いた自閉症圏障害児と母親に対するコミュニケーション支援
- 認知発達検査(自作)の試みII : 78事例に基づく統計的分析を通して
- 話しことばのない精神遅滞幼児をもつ母親に対するビデオ・フィードバックと自己記録を用いたコミュニケーション支援