高校生の咀嚼力と肥満・食習慣との関連
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
高校生を対象に, 咀嚼状況と食習慣・肥満についてアンケート調査を行った。その結果を要約すると次の通りである。1) BMIの平均値は男性20.9±2.89, 女性20.0±2.31であった。肥満群 (BMI≧25.0) は男性7.3%, 女性3.3%であった。2) よく噛む者の割合は, やせ群, 普通群に比べて肥満群の男性は低く (p<0.05), さらに女性の肥満群でも低い傾向にあった。3) 食べる速さが速いと意識している者の割合は, やせ群がら肥満群に移行するにつれ, 男女共に増加傾向にあった。4) 歯ごたえのある食品を摂取する割合は, 噛まない者に比べてよく噛む者が男女共に高かった(p<0.05)。5) 食品摂取頻度と咀嚼との関連をみると, 噛まない者に比べてよく噛む者に野菜の摂取が男性 (p<0.01), 女性 (p<0.001) 共に高かった。さらに, 女性でよく噛む者に根菜類 (p<0.0001), 果実類 (p<0.05) の摂取が高かった。6) う蝕の有無と咀嚼との関連, 歯並びと咀嚼との関連は認められなかった。
- 山形県立米沢女子短期大学の論文
- 2002-12-27
著者
関連論文
- ケアハウス入居高齢者における骨代謝と1日歩行数・握力との関連
- そば粉がスポンジケーキの性状に及ぼす影響
- 高校生の咀嚼力と肥満・食習慣との関連
- うこぎ・モロヘイヤ添加がこんにゃくの性状と食味に及ぼす影響
- 日本の行事食に関する研究 (第1報) : 本学の短大生家庭における伝承調査
- 幼児のう蝕と保護者の歯科保健行動・意識との関連
- 幼児の食生活に関する研究 : 幼稚園児の弁当の実態とその問題点
- 幼児の朝食の共食状況と生活習慣, 健康状態との関連について
- 給食経営管理業務における業務基準の立案と標準化
- 米粉がクッキーの性状及び嗜好に及ぼす影響 (清宮剛先生 定年退任記念号)
- 郷土料理「茄子漬け」の調理法による違いについて (清宮剛先生 定年退任記念号)
- 特別研究「調理文化の地域性と調理科学-行事食・儀礼食-」 : 東北・北海道支部(クッキングルーム)
- 特別研究「調理文化の地域性と調理科学-行事食・儀礼食-」東北・北海道支部