インスリンの脂肪分解抑制作用に対するトレーニング効果およびそのアデノシンとの関連
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概要
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インスリンの脂肪分解抑制作用に対するトレーニング効果およびそのアデノシンとの関係をラット脂肪細胞を用いて検討した。その結果は次のようであった。1. ノルアドレナリンに対する脂肪分解反応はトレーニング群で有意に増強した。2. ノルアドレナリンの最大刺激に対するインスリンの脂肪分解抑制ではトレーリング群でインスリンに対する感受性が高まった。3. アデノシンをアデノシンディアミナーゼで除去すると, 90%のノルアドレナリン刺激に対するインスリンの抑制はトレーニング群でみられたものの, コントロール群ではみられなかった。4. さらにアデノシン非存在下で最大刺激のノルアドレナリンに対するインスリンの抑制は両群ともにみられなかった。これらのことからアデノシン存在下ではトレーニングによってインスリンに対する感受性は高まると考えられるものの, アデノシン非存在下ではトレーニング効果を認めるに足る明白な証拠は得られなかったと考えられた。
- 駒沢女子大学の論文
- 1991-03-31
駒沢女子大学 | 論文
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