運動志向とTHI調査 (その3) : 保育科学生におけるライフスタイルの変化I
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概要
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1, 短大入学後、学生の余暇時間における運動習慣は極端に減少する。しかし、中学・高校・短大と、継続して運動実践している学生の割合は、この3年間、微少ではあるが増加している。また、運動経験なし群の割合も同様に増えており、各自の欲求に従って、運動志向の高低が明確に現れてきており、個性化したライフスタイルを組み立てていることが伺える。2, 現在運動している者の割合は少なく、運動しない理由の60%以上が「時間がない」と回答している。「めんどう・疲れる」の回答も多く、アルバイト率や通学時間を考えても、余暇利用にただ消極的な印象を受ける。この点では、THI調査において、現在運動していない者の攻撃性尺度が、運動実践群に比べて有意に低い傾向にあったことと一致する。3, 休日の過ごし方では、「外出」「家でのんびり」する学生が多く、休日に運動する学生は極めて少ないことが分かった。4, 身体的な悩みがあるという学生は非常に多いが、日常的な健康管理において「気をつけて努力している」者が約1/3いる一方、「特に気をつけていない」者も同程度存在する。身体的な悩みについては、健康との関係より美容・スタイルに関係したものが多いようである。5, 今年度の運動実践群のTHIプロフィールは、攻撃性尺度が有意に高く、心身症傾向の判別値は有意に低いことが認められた。6, 3年間の結果から、運動志向の高い学生たちの特徴を述べるとすれば、運動を継続的に行っているものは、THI調査の情緒不安定性尺度や抑鬱性尺度において低い傾向を示し、心身症および神経症傾向の判別値において有意に低い傾向にあることが挙げられる。
- 駒沢女子大学の論文
- 1996-03-03
駒沢女子大学 | 論文
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