某県男子公務員、体脂肪肥満者の健康・栄養調査

概要

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インピーダンス測定による体脂肪率(BFP)で肥満を判定し、BFPが30%以上の体脂肪率肥満の公務員男性346人を対象とした。この研究では、平成9年度厚生課の定期健康診断結果を用いBMIやBFPとの相関を求めた。BMIはGPT、GOT、収縮期血圧(SBP)に高い正相関を示し、一方、BFPはGPT、GOT、血糖値(FBS)により高い正相関を示した。総コレステロー(TC)、トリアシルグリセロール(TG)、アルコール摂取との関連を示すγ-GTP値は予想に反しBMIやBFPとは有意な相関はみられなかった。しかしGOT/GPT比が2以上の者はみられず、体脂肪率肥満者でGPT値、異常者の高い要因はアルコール摂取が高いためでなく肝炎や脂肪肝などがその引き金になったものと推察される。本公務員の過体脂肪率者は主に30歳代前半に体垂が急激に増え、30歳代に司血圧異常者が増加し40歳代で血糖異常者が増加した。結論として肥満の判定基準はインピーダンスを用いる体脂肪率より、従来のBMIの方が現時点ではより有効性が高いと考えられる。
2003-08-29