阿蘇郡における火入れ草地面積の経年変化 : ランドサット画像データ解析による
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
阿蘇の牧野における草地は,火入れ,採草,放牧といった,ヒトの営みによって維持されている。最近,農村における過疎化と高齢化が顕在化し,阿蘇の牧野における草地の維持に必要な上記の営みも十分に行えない状況にある。火入れの共同作業は,毎年,3月の後半に行われる。従って,4月初旬に取得された衛星画像データを解析することによって,「火入れされた草地」であるか否かの判別がつく。事実,「火入れされた草地」は,ランドサットTMのデータをR: Band5,G: Band4,B: Band3のように処理した画像上で明瞭に同定できる。また,「火入れ草地面積」は,幾何補正処理を施した画像上で「火入れされた草地」に分類された画素の総数から算出できる。得られた結果は,(1)阿蘇郡における1997年の「火入れ草地面積」は1989年に比べて約20%減少した。(2)1997年以降の平均値は約1万2千ヘクタールである。他の方法で得られた結果とも良く一致している。
- 2006-01-15
著者
-
鈴木 康夫
九州東海大
-
猪股 英行
九州東海大学工学部リモートセンシング学科
-
Qong Muhtar
九州東海大学工学部リモートセンシング学科
-
福間 恵
九州東海人学工学部工学教育支援室
-
鈴木 康夫
九州東海大学工学部リモートセンシング学科
-
福間 恵
九州東海大学工学部工学教育支援室
関連論文
- 山村の過疎深化と地域社会の維持・再生への展望 : 2002年宮崎地域大会シンポジウム
- 阿蘇郡における火入れ草地面積の経年変化 : ランドサット画像データ解析による
- 阿蘇地域における草原危機の深化と地域農業
- 戦後わが国農村の空間的変容の解明と市町村史の効用 : 熊本県玉名郡菊水町を事例として(3月例会,西南支部)
- 九州山地における山村危機の深化と農業支援策
- 13.紅花の色素カーサミンおよびサフロール黄の先駆物質の化学構造に関する研究(第1報)
- 農山村地域情報のデジタルアーカイブの構築とその意義
- バルーン観測システム(BOS)の基本性能と適用例 : 低高度リモートセンシング用プラットフォームの開発
- 環境調査へのバルーン観測システムの導入に関する研究(3)
- マルチ画素を用いたポラリメトリックSARデータの教師なし分類手法について
- 衛星リモートセンシングによる熊本県の環境特性に関する研究
- 環境調査へのバルーン観測システムの導入に関する研究
- 環境調査へのバルーン観測システムの導入に関する研究