ユビキチン-プロテアソーム系に関与するuts2^+遺伝子の単離と機能解析
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概要
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紫外線照射により, 細胞ではDNAの損傷とその修復, 細胞周期の変化, アポトーシスなど多様な現象が引き起こされるが, 紫外線に対する細胞応答の機構には未だ不明な点が多い。我々は, 分裂酵母をモデル系として研究を行い, 短波長紫外線に対して超感受性を示すと共に温度感受性も示す変異株 (uts2-1) を得た。uts2-1は紫外線, 温度以外にも, methyl-methanesulfonate, カルシウムイオン, 重金属, 酸化ストレスなど多様なストレスに対して感受性を示した。Uts2のアミノ酸配列を解析した結果, Uts2はWD40反復構造を含む新規遺伝子であることが判明した。さらに, uts2-1の温度感受性を部分的に相補する遺伝子としてポリユビキチンをコードするubi4^+が得られた。また, uts2遺伝子破壊株は野生株に比べて細胞内ユビキチン量が著しく減少していること, およびuts2^+の導入にてプロテアソームの機能に異常をもつ変異株の表現型が相補されることが判明した。これらの結果から, Uts2はユビキチン-プロテアソーム系において, ユビキチンの供給, 消費に強い影響を与えることが示唆された。
- 2002-12-25
著者
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