第二次民選議院論争 : 士族民権家とは何か
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概要
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初期自由民権運動が士族によって担われたことは周知のとおりである。かれらが民権家であるのは、封建遺物として否定されていく士族の存在理由を確認するためであった。かれらは、幕藩体制-現在をとおして知識人として存在すること (他の三民と区別される存在であること) を確認しようとした。新しい時代においても、士族知識人の存在は否定されるべきではなかった。かれらは、知識人の責務として、新しい時代を切り開くべく、人民大衆への啓蒙家の役割を引き受けようとしていた。しかしその啓蒙内容が、一八世紀西洋の啓蒙思想であったがゆえに、かれらの言辞は、否応もなく、かれらが幕藩体制下の支配階級に属したことをあぶり出す。すなわち、自らの存在理由を確認する過程は自己否定の過程となるのである。そしてこの矛盾した過程を生きることこそ、士族民権家の歴史的使命であった。
- 1992-03-20
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