テニススポーツクラブ会員の社会的特性
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概要
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本研究を通して、次のようなテニススポーツクラブ会員の社会的特性が明らかになった。1. 社会的属性性別では男女の割合はほぼ等しく、年令では20・30代が中心に、職種ではホワイトカラー層や主婦が多く見られた。2. 過去のスポーツ経験過去に何らかのスポーツ経験をもったものが多いが、テニスも含めた運動部経験者は少なくテニス歴も3年未満が約5割を占めている。3. 現在のクラブ参加状況テニスを始めた目的では「楽しみ」や「健康管理」、入会の動機となったのは「近くで便利」が高い割合を占めている。クラブヘは、週あたり1日〜2日参加し、交通機関は主に自動車でおおよそ片道30分以内の時間を費やしている。また、利用するコートは約65%がハードコートである。試合経験はあまり多くなく、技術練習が中心である。4. 健康と身体的障害クラブヘ入会してからの食欲、睡眠、仕事などへの成果は、以前とあまり変わらない人が多いが全体的にはプラス面への評価が高い。現在の身体的障害については約7割の人がテニスをやることによって生ずる部位の異常をうったえている。5. スクール会員と正会員正会員のうち入会当初から正会員であった人は7割で残りの3割がスクール会員から正会員に移行した人である。現在のスクール会員の正会員への移行意志については約3割程度しかなく、有る人は「練習量の確保」を求め、逆に無い人は「技術の未熟さ」や「時間的・経済的余裕の無さ」をあげている。6. 今後のテニスブームの動向テニスブームの原因については「地域にテニスクラブができた」ことや「マスコミ」の影響などをあげている。今後のテニスブームのゆくえについては、「ゆっくり伸びる」や「現状維持」など比較的発展的な評価をしている。
- 1983-03-20
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