構造化通信を基礎としたプログラミング言語の簡約意味論(山本英男先生退職記念号)
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概要
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本論文で構造化通信を基礎としたプログラミング言語の基本的な言語構造,操作的意味論,型システムおよび簡約意味論を提案する。提案された言語は,セッションとよばれる互いに通信しあう構造(相互作用)を基本概念として使い,それを多重に組み合わせることによってプログラムを単純かつ洗練された方法で構成できることを示す。また,操作的意味を与えるために簡約を基礎とした遷移系を提案し,観測を基にした等価性を定義した。また,この言語には,MLと同様な型推論システムを定義し,それによって型付けされたプログラムの動作で生じるプロセス間の通信パターンの整合性と妥当性を保証し,基本性質として型つけされたプログラムは,実行時に通信に対する不整合に関わる誤りをださないという性質を示す。また,簡約を基にした等価性を提案し,これが観測を基にした等価性と同一視でき,かつ,規範的な等価理論になることを示している。最後に,簡約意味論による等価性と通信型システムの関連性を述べている。
- 千葉商科大学の論文
- 2005-03-31
著者
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