オフショア生産の増加と生産部門の二重構造に関する理論分析(上野秀夫教授退任記念号)
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概要
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本論文では,生産部門に二重構造が存在する経済において,海外への生産移管の進展が投資供与国および投資受入国のマクロ経済に及ぼす影響を検討する。分析に用いるモデルは, New Open Economy Macroeconomicsの代表的モデルであるObstfeld and Rogoff(1995)を静学体系に修正した上,2部門モデルに拡張させたものである。分析の結果,生産移管の進展は,多国籍化が進行する部門のみならず他部門にも波及効果を及ぼすことが確認できた。ただし,それが両部門の生産(雇用)水準に及ぼす効果が確定的ではないことも明らかにされる。
- 近畿大学の論文
- 2005-03-25