E-learning導入を想定した聴覚教材 : 基本構造の定着を最優先したものとして
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概要
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本論考は、大学で英語を学ぶ準備段階にある学生にE-learning教材を提供し、基本的な文法項目を復習する支援を目的とした聴覚教材である。その方法が、ネット上にデジタルコンテンツを掲載し、学生に必要な情報を提供するという点においては、それほど目新しいものではない。しかし、その究極の目的は、いかなるレベル、興味、到達目標、専門領域の学生にも対応可能な教材を、必要十分なIT環境環境にある教員に利用可能なものとして提供することにある。ただし、その実現のためには、教育現場における教材というものの捉え方を、将来的には一新しなければならない。導入教材部分では、言語に関する知識の必要性を示唆しながら、高校で学ぶ英文法の解説がほどこされている。なぜなら、本論考は、大学生が身につけるべき英語の能力というものを、学習者の専門分野はもちろんのこと、幅広い知識と教養に支えられているものであると考えるからである。授業教材部分の抜粋は、より実践的な授業形態を意識した構成になっており、授業の解説を理解した学生は個々のペースで学習を進めることができる。最終章には、更なる復習のための方向付けとして、学習計画も提供されている。聴覚教材の性質上、「0.オリエンテーション」から始まる部分は会話体で表記されている。今後、文字情報や動画が異なる認知刺激として提供されることにより、その違和感は払拭されるであろう。
- 嘉悦大学の論文
- 2005-04-30
著者
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