保育者の視点から見たクラス集団 : 類似度による子どもの発達と集団の変容
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概要
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本研究は,子どもの発達と集団の変容の関係について検討した。対象を年少・年中各2クラスとした。各クラスの担任に面接を行い,クラスの子どもについて一対比較を依頼し,評定の理由について語ってもらった。面接は1学期末と2学期末に行った。分析には多次元尺度法を用い,クラス全員の子ども同士の類似度を算出した。その結果,年少・年中とも,そのクラスに属する子どもについて,保育者の中で1学期より2学期の方がいくつかのイメージにまとまる傾向を示し,同じ子どもが1学期・2学期を通して近くに布置されることは少なかった。また,類似度の評定における理由は,子どもの年齢によって異なる傾向があった。年少では集団に関する言及や保育者との関係についての言及が多く,年中では個々の特性に関する言及が多く見られた。これらの要因として,個々の子どもの成長のスピードが異なること,保育者の注目する視点が時期によって異なることが考えられた。
- 松本短期大学の論文
- 2005-03-31
松本短期大学 | 論文
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