空間/変換領域量子化に基づくウェーブレット画像符号化
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概要
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リフティング構成と丸め器(ラウンディング)から構成される可逆ウェーブレット変換は、高圧縮な非可逆符号化と高画質な可逆符号化を同一のアルゴリズムで実現するための(可逆・非可逆統合符号化の)有効な手段として、近年、盛んに研究されている。しかし、可逆ウェーブレット変換にはラウンディングが合まれるため、非可逆符号化時にはその影響が誤差として現れ、特に高ビットレートにおいては無視できないものとなる。この問題に対処する方法として、「空間領域量子化」を新たに導入することで、このラウンディング誤差を低減する方法を提案方法を提案する.この「空間領域量子化」はこれまでの変換領域での量子化とは異なり、変換を行う前に量子化を実施するものであり、出力が整数値である可逆ウェーブレット変換との組み合わせにおいて始めて可能となるものである。とくに「低域では空間領域量子化を、高域では変換領域量子化を」行う方法を提案し、これがラウンディング誤差の低減すなわち高ビットレートでの符号化効率改善に有効であることを示している。
- 2003-02-13
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