ユニバーサルデザインの大学づくりへの挑戦 : 沖縄大学「3号館」建設とバリアフリー小委員会の実践
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概要
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1999年4月に開設された沖縄大学人文学部のための新校舎建設におけるユニバーサルデザインの大学づくりの実践を分析する。沖縄大学の実践の特徴は、次の5点にまとめられる。(1) ユニバーサルデザインの校舎建設をめざしたこと。(2) 学内にバリアフリー小委員会が設置され、基本設計の段階から竣工後までの各プロセスで活動したこと。(3) 当事者参加を重視したこと。(4) 新校舎の建設だけでなく既存施設の改造についても取り組んだこと。(5) 校舎建設後の課題として障害学生支援センターについても検討したこと。沖縄大学の実践は、沖縄における今後の「福祉のまちづくり」を前進させる上で貴重なものである。今後の課題として、「障害者の権利条約」制定 (国連) や日本における「差別禁止法」制定の運動、および自治体における「ユニバーサルデザインのまちづくり」の新しい取り組みをふまえ、沖縄大学としても新たな取り組みを進めることが求められている。
- 沖縄大学の論文
- 2005-03-31
沖縄大学 | 論文
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