『大学』の三綱領の解釈に見られる山鹿素行の朱子学批判三(承前)
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概要
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前稿につづいて「致知」について考察を加え、「格物」「致知」を遂行するための「存心」及び「存心」のための修養である「持敬」について、朱子と素行の解釈の相違を比較検討し、朱子が心性に、素行が外的規範に重点を置いていることを解明した。素行の外的規範の重視は、朱子学から祖徠学へと移行する江戸時代の儒学史に於てその中間者的存在として重要な位置を占めることを確認した。
- 埼玉短期大学の論文
- 1997-03-22