「賀茂保憲女集」地名考
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概要
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賀茂保憲女集は、本文の乱れと難解さから、注釈も施されておらず、特に注目されることのなかった私家集である。近年、集の研究が新たな展開を迎え、百首歌としての評価や、漢詩文の影響、暦意識など、多角的に論じられるようになった。しかしながら、やはり、集そのものを読み解く作業が基本にあるべきであり、本稿も、ささやかであるが、試解を提示したつもりである。稿を展開する軸を地名としたのは、集の歌の自閉的感覚と、序文の広い視野に齟齬を感じたからである。保憲女集の世界といったものについて私論を呈した。
- 埼玉短期大学の論文
- 1996-03-22