江戸文芸から新聞小説へ : 文明開化期文化の深層(一)
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概要
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新聞小説の発生についてこれまで私はいくつかの小論を発表してきた。本稿では、江戸文芸と近代小説を繋ぐものとして、その形態、特に挿絵に注目してこれらの小論をまとめ、新聞小説の発生、展開のアウト・ラインを辿ってみたい。主要な問題点を次の七章に記した。一、鉛活字の日刊新聞の出現 二、小新聞大衆紙の雑報記事-挿絵の登場 三、雑報記事の連載 四、続き物の発生-『鳥追ひお松の傳』『金之助のはなし』『毒婦お傳のはなし』について 五、続き物の定着と展開 六、新聞小説と坪内逍遥 七、坪内逍遥の小説(ノベル)観 本号では右の一、二と三の一部を発表することゝした。四以下は次号へ続く。
- 埼玉短期大学の論文
- 1995-03-20