メゾスコピック系のトンネル接合における電流-電圧特性
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概要
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メゾスコピック系という,マクロとミクロの中間領域における,電子の振舞に関して新しい研究が盛んに行なわれているが,その中に超微細なトンネル接合系で観察される興味ある現象に,単一電子トンネル過程(SET)と呼ばれるものがある。それは電子が超微粒子を出入りする際に,その荷電エネルギーが変化することによって,トンネル過程を抑制させるクーロン・ブロッケイドの効果によっている。ここでは,電極間に微粒子が存在する所謂,ダブル・ジャンクションにおけるSET過程を,モンテカルロ法を用いてシミュレーションをおこない,系に流れるトンネル電流を調べた。その結果,低温領域において,電流-電圧特性が階段関数型になることを見い出すことができた。
- 埼玉短期大学の論文
- 1995-03-20