名詞複合語の分析 : その(1)N_1+S+N_2の特徴
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概要
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複合語は2つ以上の自由形態素が結合して1個の新たな自由形態素を形成するものである。従ってその構成要素である2つの自由形態素の分離は許されず,たとえ2つの名詞から成るものではあっても,その最初の名詞が屈折語尾を取ることはない。たとえばbooklistはbooklists,booklist'sという形態は受け入れても,*bookslist,*book'slistは認めない。つまり複数や属格の接尾辞付加は,複合語の場合その部分ではなく全体に行わねばならないという約束がある。ところが名詞複合語の中にはこのルールを破るもの,つまり2要素間に接辞を取るものが少なくない。しかもその形態はsだけではなく,'sや's-まである。これらのsは一体何なのか。複数のsかそれとも属格のsか。便宜上,この3種類のsをもつ複合語に次のような形式化を行うことにする。N1+S+N2 形態素ラージSの異形態をタイプ分けし[numerical formula]上からそれぞれType 1, Type 2, Type 3と類分けすることにする。本稿ではこの形態素sを含む複合語の実態を観察し,形態論上及び意味論上から検討を加えてその構造を明らかにすることを意図している。
- 1995-03-20
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