男子陸上競技長距離選手の夏合宿におけるコンディションの変動の検討
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概要
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本研究は夏期合宿における競技選手のコンディションの変動を調査した。対象は男子陸上長距離選手8名とし、対象の起床時、朝練習時心拍数、主観的体調、尿(量、濃度)、及び走行距離と、練習を行った環境の計測を行った。その結果、起床時、朝練習時心拍数と主観的体調が、合宿が進行するに従い、低下することが観察された。起床時、朝練習時心拍数の低下は合宿によるトレーニング効果によるものか、合宿の環境に慣れたためか、今回の検討では明らかにすることができなかった。主観的体調の低下は先行研究では心拍数の増加とともに観察されたが、今回はそれと異なった結果となった。合宿中に脱水症状を起こし、練習を中止した選手がいたが、この選手の当日の尿量は前日までと比べ、著しく高値であった。このことは尿量の観察がコンディションを把握する上で有用であり、熱中症などの事故を未然に防ぐ手がかりとなる可能性があることを示している。
- 人間環境大学の論文
- 1999-06-20
著者
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松田 光生
筑波大学体育科学系
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鍋倉 賢治
筑波大学体育科学系
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鍋倉 賢治
筑波大学 体育科学系
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齋藤 実
大妻女子大学人間科学研究所
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白井 克佳
国立スポーツ科学センター
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白井 克佳
岡崎学園国際短期大学
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中里 信立
埼玉県立上尾束高等学校
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斉藤 実
大妻大学人間生活科学研究所
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斉藤 実
大妻女子大学人間生活科学研究所
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