健康な看護学生から分離された黄色ブドウ球菌の疫学調査 : エンテロトキシンおよびTSST-1産生とコアグラーゼ遺伝子型別(保健福祉部看護学科)

概要

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健康な看護学生の鼻腔から分離した黄鶏ブドウ球菌91株についてエンテロトキシン(Staphylococcal enterotoxin : SE)A〜DあるいはToxic shock svndrome toxin 1(TSST-1)変生性とコアグラーゼ遺伝子型を調べた。分離された91株のうち43株(47.3%)が、SEA〜SEDあるいはTSST-1のいずれかを産生していた。毒素産生株においてTSST-1(TSST-1,TSST-1+SEA,TSST-1+SEC)、SEA(SEA,SEA+SEB,TSST-1+SEA)そしてSEB(SEB,SEA+SEB)がそれぞれ46.5%、41.9%、34.9%と比較的高頻度で検出された。コアグラーゼ遺伝子型別は、Polymerase chain reaction(PCR)法によるコアグラーゼ遺伝子の増幅と増幅物のRestriction fragment length polymorphism(RFLP)解析により行った。すべての分離菌は異なる12のRFLPパターン(A〜L)に分類され、毒素産生株はそのうちの8パターン(A〜F)に属していた。毒素産生株43株のRFLPパターンで最も多くみられたのはFパターン(51.2%)、次にBパターン(20.9%)であった。FパターンはTSST-1産生株(TSST,TSST+SEA,TSST+SEC)のほとんどでみられBパターンはSEB産生株にみられた。
西南女学院大学の論文
2005-02-28