国連・障害者権利条約における「合理的配慮」規定の推移とその性格(<特集>障害者権利条約制定に向けての基本課題)
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概要
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障害者権利条約において、国際人権条約としてはじめて「合理的配慮」の概念が導入されようとしている。本論文では、まず、障害者権利条約の審議の過程での共通認識を踏まえ、その中で「合理的配慮」の位置と意義をさぐり、その後、権利条約成文化過程における「合理的配慮」概念の推移をトレースした。さらに、権利条約において導入される背景には、「合理的配慮」概念や類似の概念が、各国の障害者差別禁止法に導入され、規定されてきたことを示し、「合理的配慮」概念の広がりと深まりをみた。それらを通して、「合理的配慮」概念の意義と性格を吟味し、歴史的制約とともに分野や状況での制約性を示した。
- 全国障害者問題研究会の論文
著者
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