切り缺きが翼の空氣力學的特性に及ぼす影響に關する實驗研究
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概要
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本論文は1932年の秋より1934年の夏迄の二年間に行へる研究のうち實驗研究の部分を纒めたものである.後縁に矩形の切り缺きを有する翼に就いて,之を更に翼幅方向に切り缺きを擴大した場合と翼弦方向に切り缺きを擴大した場合に分け,切り缺きが翼の性能に及ぼす影響を系統的に實驗した.茲で切り缺いた切口は翼弦に直角に切り下ろしたまゝで丸味を持たないものを扱つた.同じ寸法の切り缺きを有する翼と雖ども,それに用ひられた翼型が異なる時は翼の性能に及ぼす影響も異なるのではあるまいかと云ふ憶測の下に,異なる翼型に就いて同じ系統實驗を繰り返へした.一般に切り缺きのため翼の揚力係數曲線の迎角に對する傾きは減小し.又揚力零に對する迎角も減小する.但し對稱翼型の場合は揚力零に對する迎角は切り缺きに依つて變化しない.切り缺きの擴大により最大揚力係数及び最大揚抗比は減小し,最小抗力係數は増大する.壓力中心は切り缺きのため前方へ移動する.
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