"プロペラの音の成因に關する研究." : (II)プロペラ翼附近の壓力變化の測定(續報)
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概要
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本篇は曩に航空研究所報告第99號に序報を公表した實驗の繼續として,前回の實驗に於て氣付かれた總ての欠點を除き,回轉するプロペラ翼附近の壓力變化を極めて精密,詳細に測定し,翼附近の空氣のconfigurationを明かにしたものである.今回は廣塲の中央に孤立したコンクリート台の上で電動機に依り二翼プロペラの模型(1/3或は1/4)を廻轉し,壓力變化の測定には翼の極附近では外徑14mmに過ぎない小型マイクロフォンを使用し,少しく遠距離では外徑33mm及び75mmのマイクロフォンを用ひた.プロペラ翼の附近では勿論一つの翼の影響だけが現れるが,本實驗に使用した模型(直徑約1m)では廻轉面では翼の尖端から4m以上,廻轉面に直角の方向では面から1m以上の距離になると兩翼の影響が合成されて來る.是れより遠距離ではプロペラ全体が一つの音源となる.翼のピッチ(幾何學的)を變更する事はsuction及びpressureの大さには影響するが,空氣のconfigurationには變化を生じない.
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