粘性流體の渦の老衰に就いて
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概要
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此論文は空氣とか水とかの樣な粘性流體の中に渦が一度生じた時に,其渦の強さが時と共にどう變化するものであるかと云ふ問題の解決を與へたものであります.計算を簡單にする爲めに,流體を壓縮し得ざるものと考へ,渦を直線的平行分布をして居つて而も或る軸に關して對照を持つて居るものとしました.其軸に垂直な平面を座標面に取り,是が軸と交る點から其面上の任意の點までの距離をrで,時をtで表はします.渦の強さwがt=0と云ふ時刻にf(r)で表はされる樣な勝手な有樣に分布してあるとすれば,其後任意な時間tを經過したときに渦の分布は[numerical formula],て解ることになります.vは流體の動粘性係數で,cはrの方向の速度uがu=c/rで與へられる樣な常數であります.u=0と云ふ特別な場合は重要でありますが,此は上の一般の式にc=0と置いて得られます.例として十幾つかを計算して圖解してあります.其中て風洞の整流格子の位置を定むることに應用のできることや,地表に近い所よりも高層の氣流が比較的整つて居るので高層飛行が安全である理由や,氣象學上の岡田氏法則の解釋を試みたことなどは主な應用であります.是等の應用が寧ろ此論文の主眼とする所であります.そこで一般の議論は別として,例の方に重きを置かるる讀者の便を計つて前頁に目次を添へてあります.も少し詳しい抄録は航空研究所雜録第二號第三號に出してあります.
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