高等学校における新教科「情報」の導入と学習内容 : 情報教育の体系的な実施に向けて
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
本稿は,平成15年から施行される高等学校学習指導要領において,新しく必修となった普通教科「情報」の導入,ならびに学習内容の構築についての研究である。科目の選定にあたって,中学校生徒の情報に関する学習内容について実態調査をした。この調査から,生徒の情報に関する経験の多くは受動的であるものの,興味や関心の対象として,情報の表現やコミュニケーションの学習について高い意欲があることが分かった。主体的に情報を活用する能力を育成するためには「情報の発信」に重点を置いた学習活動が必要であると考え,試案として「情報C」を選定することとした。年間指導計画の作成については,「郷土からの発信」を年間テーマとした。導入段階では,中学校からの継続性を持たせ,生徒に経験のあるアプリケーションソフトを使用して体験的に学習することを通して動機付けとした。実習は年間テーマに関連付けて配置し,情報の表現方法や情報技術についての体験的な理解を図った。また新しい教育活動である「総合的な学習の時間」の学習内容と密接に関連付け,「情報社会に参画する態度」の育成をねらいとした。
- 広島修道大学の論文
- 2002-09-30
広島修道大学 | 論文
- 幼児の仲間関係における自己主張表現
- 幼児における他者のよくない意図の理解と道徳判断
- 無令状捜索押収と適法性判断(3・完)ー憲法35条による権利保障ー
- 無令状捜索押収と適法性判断(2)ー憲法35条による権利保障
- 逮捕手続に重大な違法があるとして被告人の尿鑑定書の証拠能力が否定され、その派生証拠たる覚せい剤の証拠能力は肯定された事例