教師養成を規定する学校教育観
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概要
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現代の社会が目まぐるしく変化する中,教育の在り様も変化が現れてきている。1990年代は教育改革の時代といわれ,明治5(1872)年の学制の制定以来継続されてきた日本の伝統的な学校制度,学習指導方法,教育観が変化している。そのことにより大人も子供もその対応に躊躇しているのが現状である。これまで,学校は文化の伝承の場所としてその機能を果たしてきた。しかし,社会の構造が複雑多岐にわたるようになると,家庭教育や社会教育の教育力が課題として取り上げられるようになり,世間は学校を教育の場の専売特許としている意識から,家庭における基本的な生活習慣の躾や社会人としての規範づくりまでも学校教育の一端として押しつける傾向が出てきた。確かに学校が受け持つ教育の範囲は広範にわたるが,本来児童・生徒の人格の形成は家庭と学校と社会がお互いに関連しあいながら推進されてこそはじめて教育効果が期待できるものである。そこで,これからの学校教育に携わる教師には多角的な教育観に基づいた教育理念を確立することが求められる。したがって,本論文では教育の原点を見ることにより学校教育の在り方や教師としての立場に観点をおき,さらに教師として目まぐるしく変化している現代の社会情勢を適切に分析する力を養い,それに対して適切な対応ができるようになるための方策を論述する。
- 久留米信愛女学院短期大学の論文
- 2005-07-01
著者
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