医療市場のモデル分析
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概要
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医療という研究分野において最も深刻な問題は、研究者の間で共通の理論的枠組みが依然として存在していないことである。原因は2つある。1つの原因は、医療制度が国によって大きく異なるため、各国共通の理論モデルが存在していないことである。もう1つの原因は、日本の医療制度の中でさえ、研究者で共通できる理論モデルが依然、存在していないことである。この分野において、計量経済学的な手法が主流で、理論モデルによる分析が十分行われていない。いま、医療の分野で求められているのは、日本の医療制度に基づく理論モデルを構築することである。本稿では、著者独自の理論モデルを提示し、医療におけるモデル分析の基礎の構築を図っている。日本の医療制度は、診療報酬という価格を通して、患者の医療需要と医療機関の医療供給をコントロールしている。本稿では、このような価格メカニズムの機能する日本の医療制度は、どのようなメカニズムを生じさせているのかをモデル分析で検討し、制度改革のあり方を考察している。
- 北海道大学の論文
- 2005-09-08
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