版の音響透過機巧に就て : 特に復合木板の場合
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概要
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一般建築材料の遮音値は實驗的に求められて居るが、之は膜として振動すること、及び間隙又は材料の細孔中を透過する音等を總括して求められて居るのである。本實驗は複合木板の透音を測定すると同時に、その膜振動をも併せ測定し、欺る材料の透音の主因子は膜振動に作用せられるゝことを確め、さらにDavisの理論式に對し實際のものには幾分の細孔漏洩の爲、約5dbの安全側を削減することが實際の測定値に合致すること、及び副共振を生ず可き周波數近くでは振動のモードに變化を來す爲、Davisの式とは遥か離れた結果を示すことを実験的に確かめた。 又防音手法として、材料の全質量を均等に増加さすも一方法であらうが、中心に荷重して版の自由振動に變化を將來さし、共振點を逃すことも一防音手法なることも實驗的に示唆した。
- 社団法人日本建築学会の論文
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