コンクリートダムの力学性状と現位置ブロックせん断試験解析
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概要
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コンクリート重力ダムの力学性状と現位置せん断強度パラメータ及びロックマスの変形特性との相関性を明らかにすることは堤体の設計と安定性の検討に際して欠かすことのできない検討事項である。本論文では堤体と基礎の弾性係数を変化させることによって,堤体内の各レベルにおける応力パターンの変動を求め方法を示している。不連続性岩盤の挙動を予測するために非線形異方性モデルを採用した。異なる弾性係数を有する堤体と基礎に対する設計応力は有限要素法を用いて計算し,それらの数値を現位置試験の測定値と比較した。その結果,ダム高の下からほぼ40%の位置における応力分布は岩盤の不連続性の影響を大きく受けることが明らかとなった。提案したモデルは岩盤の破壊性状を予測し,また,岩盤性状が堤体に与える影響を調べる上で有効であると考えられる。
- 三重大学の論文
- 2004-03-15
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